エニー(ONE PIECE FILM GOLD)
- マイオナ管理人
- 2020年8月11日
- 読了時間: 9分
更新日:2020年8月30日

男にもたれかかっている真ん中の女がエニー
出典:映画「ONE PIECE FILM GOLD」
(原作・尾田栄一郎/制作・2016「ワンピース」製作委員会)より
マイナー度 星4 ☆☆☆☆★
01キャラクター名
エニー
02登場作品・作者
映画・ONE PIECE FILM GOLD
原作・尾田栄一郎(総合プロデューサー兼任)
制作・2016「ワンピース」製作委員会
03登場シーン
映画各所にて
04外見・特徴
・ブロンドのショートヘアに星形の髪飾りを左右につけている。
・星柄のビキニを着用。特にパンツは形まで星の徹底ぶり。これはテゾーロのイメージ「星」と「金」に合わせてデザインされているためである。
・ハイヒールのサンダル。もちろん星がついている。
・本作のボスキャラ「テゾーロ」のバックダンサー「テゾーロガールズ」の1人である。設定資料集に「その妖艶なるダンスで見る者すべてを魅了する。」と説明されている、のだが‥‥
・オープニングのダンスのシーン、その「テゾーロガールズ」の姿は確認できない。テゾーロは舞台の上でソロでダンスしている。一応サンバのような格好をした女性ダンサーもいるのだが、その中にいるということなのだろうか‥‥?
・テゾーロとは「お金の関係」。一緒にお風呂に入るあたり、高級コンパニオンのような仕事もしているのだろうか。
・テゾーロガールズ三人のなかでも気に入られているのか、取り巻きの中で彼に一番距離が近い。
・声がついていない。カジノのバニーガールにすら名前と芸能人起用の声がついているのに‥‥。
・CVがついていないため、クレジットにもいない。設定資料集でのみ名前が確認できる。
・これでも設定資料集より原作者・尾田栄一郎がデザインに関わっていることが確認できるキャラクターである。そこでは映画よりも切れ目で妖艶。

尾田栄一郎による監修が確認できる。前述した通り、説明文と本編の活躍には差がある。管理人が公式に名前が確認できたのはここだけであった。
「ONE PIECE FILM GOLD オフィシャルムービーガイド BACKSTAGE PASS」より
(原作・尾田栄一郎/集英社ムック)
05概要
作品について
「ONE PIECE FILM GOLD」は、言わずとしれた尾田栄一郎による漫画「ワンピース」のアニメ映画である。この前作「ONE PIECE FILM Z」から映画に原作者・尾田栄一郎がプロデューサーとして関わるようになったため、各メディアにて大きく宣伝され、ファンにも注目された。
wikipediaによると『興行収入は51.8億円(日本映画製作者連盟. 2017年1月30日閲覧。)。世界でも33カ国の国と地域にて公開された(https://mantan-web.jp/article/20160723dog00m200001000c.html)』ようだ。
予告編にて
登場映画の予告編から彼女の存在が確認できる。予告映像の「0:40」頃に消灯されたテゾーロのバスルームにてテゾーロガールズが登場。中心で「髪型を整えている後ろ姿」が確認できる。以上。
ちなみにそのシーンにて、左にいるのが「アンティ」、右にいるのが「ネゴ」である。
映画『ONE PIECE FILM GOLD』予告編
原作・尾田栄一郎/制作・2016「ワンピース」製作委員会)
https://www.youtube.com/watch?v=0Bxq2uGjeHU&t=40s

予告編。エニーは後ろ姿のみ確認できる。
後述するが、彼女の肌だけ明らかに褐色だ。
出典・映画『ONE PIECE FILM GOLD』予告編より
(原作・尾田栄一郎/制作・2016「ワンピース」製作委員会)
初登場
映画中盤、CP0のスパンダムが入浴中のテゾーロに金を受け取りに来たシーンに登場。ジャグジーの中でテゾーロの左側に持たれるように座っている。肩に腕を回されており、その手を自分の胸に当ててるようにも見える(それっぽい雰囲気だけ)。佇まい、表情がかなり色っぽい。この時、残りのテゾーロガールズ二人はその後ろでジャグジーに腰掛けており、お触りはされていない。なお、この立ち位置の関係上後ろからのアングルになると彼の影に隠れてしまう。その分他二人より画面に映っている割合が少ない。
その後、テゾーロが湯から上がるとじゃまにならないよう脇に避け、待機していた二人に彼の体を拭くのをまかせた。この立ち位置からエニーはテゾーロお気に入りなのかもしれない。彼の過去からすれば想い人と同じロングヘアのアンティ・ネゴが代わりの女にされそうだが、まぁあんまり想い人に似てると嫌なのかもしれない。
その後の登場
風呂のシーンを除き彼女の目立ったシーンはなく、数カット映るのみである。
物語が終盤に差し掛かろうという時、テゾーロは「金のないやつは何も手に入らない」と持論を語る。その手に入らないものの1つ「愛」の象徴としてテゾーロガールズが描写される。予告動画の後ろ姿のシーンだ。行為が終わったのか、手前でアンティが紙幣を数え、エニーか髪を整え、ネゴは目を閉じじっとしている。
また、物語終盤、テゾーロ一味の幹部が敗北し、追い詰められたテゾーロは己の能力のにより周りのすべてを金の波で飲み込みはじめる。その飲み込まれる中にエニーらテゾーロガールズもいる。静止画ではなくちょっと動くのだが、その結果、彼女はまた後ろを向いてしまう‥‥。
そしてルフィvsテゾーロの決着がつく最後一瞬。金が振りまかれ輝く空を見る1カットがある。恐ろしいものを見るような二人に対して、エニーは若干ポカーンという気の抜けた表情である。この辺り一連のカット、物語の最後の最後で制作も追い詰められていたのか、作画に若干力が入っていない。

金に取り込まれそうなのに、結構ぽけーっとしている。ここでもしっかり肌の色が違う(後述)
出典・映画『ONE PIECE FILM GOLD』予告編より
(原作・尾田栄一郎/制作・2016「ワンピース」製作委員会)より
エニーの考察
さて、エニーの登場シーン。数箇所しかないがよく見ると、エニーだけ肌の彩色が濃く塗られている。影かと思うかもしれないが、気のせいではない。実はエニーだけ二人より若干肌の色が違うのだ。アンティとエゴはかなり白い肌であるが、彼女はやや褐色である。前述した予告編の「後ろ姿だけのシーン」が一番わかりやすい。彼女の肌の色だけはっきり違う。【初登場】の項目で「テゾーロガールズの中でもエニーは気に入られているかもしれない。」などと適当なことを言ったが、テゾーロの想い人のステラが「白い肌・ロングヘア」に対して、アンティ・ネゴも「白い肌・ロングヘア」、エニーだけ「やや褐色・ショートカット」なことから、「想い人とかぶらないエニーをそばに置いてるのでは?」という考察は、以外にも辻褄が合ってしまった。
エピローグ
エピローグ、爆発のカウントダウンが始まったテゾーロ船から脱出する船の中によく見ると棒人間のかんたん作画でちょこんといる。周りにはテゾーロの船で貧困層だった人間や海軍がいる。あくまで彼女らは一般人なのでこのままどこかへいくのだろう。
総評 ~これぞマイナーキャラの醍醐味~
一口にマイナーキャラと言ってもそこには様々な背景がある。単純に作品そのものが知られていないもの。他のキャラに出番を奪われているもの。映り込みが悪いもの。モブキャラ。
エニー、およびテゾーロガールズというキャラクターの背景はどうであろう。
まず作品の知名度は解説するまでもなく抜群だ。漫画本編ではなく映画のみの登場だが、解説した通り「FILM GOLD」は日本のみならず世界で上映された。更には地上波でも放映されたことがある。様々なアニメ映画作品と比べても、圧倒的に視聴者は多い方であろう。
映り込みは悪かっただろうか。否。本作品の重要人物でもあるラスボスのテゾーロとともに登場し、テゾーロの大演説にも「愛」の象徴として描写された。しっかり映っている。
ならば、他のキャラに出番を奪われていたか。ワンピースは主人公周りだけでも相当な人数がおり、それに相対するテゾーロの一味も複数いる。さらには映画内には芸能人起用のオリキャラも数名。その中でテゾーロガールズは己の役割そのものはしっかりとこなしている。奪われてはいない。
モブキャラであろうか。これは肯定できる。いわゆる名有りのモブキャラだろう。だが、これまでの解説をもう一度振り返って欲しい。確かに映画内では名有りのモブだが、その背景に注目すると「尾田栄一郎の監修済」「デザインがしっかり指定されており」「役割も決まっていた」。役割に関しては製作の都合か、本編とは違うが名有りのモブにそんな背景があったなど誰が知っているだろう。
最後に伝えたいのは、管理人の完全な妄想だが「エニーの考察」について。
なぜエニーがお風呂でテゾーロに近かったのだろう。なぜテゾーロガールズの中で彼女の肌だけ褐色なのだろう。なぜ彼女だけショートカットなのだろう。この、他のテゾーロガールズとの差異についてこじつけができた。テゾーロの想い人ステラとなるべくかけ離れたデザインゆえの配置ではないかという説だ。意図してそういうデザインになったのか、デザイン後のコンテなどでそう配置したのか、ただの偶然か。そんなものは制作者に聞いてみなかればわからない。
ワンピースの考察は数あれど、熱狂的ファンだって多かれど、エニーに対して考察したのは管理人だけであろう。これがマイナーキャラ愛である。
06マイナー度
星4 ☆☆☆☆★
ワンピース自体は日本で最も有名な漫画の1つであろう。その映画のラスボスを務めるキャラクター「テゾーロ」の取り巻きである彼女らは、映画を見ている人間であれば存在は認識できるはずだ。上映時の観客はもちろん、DVD・ブルーレイ、各配信サイトでも配信されており視聴者は相当な数であることが予想される。
しかし、彼女の名前を知る人間がどれだけいるだろう。一応検索すればwikipediaに載っているものの、公式で彼女らの設定が記載されているのは、非売品の「ONE PIECE 七七七巻」と大型ムック本くらいである。しかも、結構小さい項目なので読み込まなければわからない。前述した通り喋らないのでクレジットにもいない。
長期連載作の膨大なキャラクター達から、「ワンピースのエニー」と言われて一体どれだけの人間がその姿を思い浮かべられるだろうか。ワンピースは超メジャー作品のため、かなり根強いファンがついている。トップレベルのファンであればオフィシャルガイドなどからその存在は認知しており、即答と行かなくとも記憶の片隅にあるだろう。
また、彼女らが取り巻くテゾーロには強いファンがついており、SNSにて彼を取り巻くテゾーロガールズに憧れるファンも極少数確認できた(一人か二人)。
ただ、いくら視聴者の分母が大きいからと言って、設定資料集なしでは名前もわからず、喋らず、映画のみで数カットしかでないキャラクターだ。マイナー度・星4としても良いだろう。
念の為、有志によって作成されている海外のワンピースwikiを確認してみた。このサイトは日本のワンピースwikiよりページ数が多い。サイトを覗いてみると、インペルダウンの過去編に出てきたアニメオリジナルキャラクターのミス・オリーヴの記事(https://onepiece.fandom.com/wiki/Olive)まであるにも関わらず、テゾーロガールズの記事は無かった。これは相当マイナーキャラと言える。もしかしたら星5に繰り上げるかもしれない‥‥。
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参考
・映画「ONE PIECE FILM GOLD」(原作・尾田栄一郎/制作・2016「ワンピース」製作委員会)
・「ONE PIECE FILM GOLD オフィシャルムービーガイド BACKSTAGE PASS」(原作・尾田栄一郎/集英社ムック)
・・FANDOM One Piece Wiki : https://onepiece.fandom.com/
・映画『ONE PIECE FILM GOLD』予告編 原作・尾田栄一郎/制作・2016「ワンピース」製作委員会): https://www.youtube.com/watch?v=0Bxq2uGjeHU&t=40s
・ONE PIECE FILM GOLD|ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 日本語版|最終更新 2020年8月2日 (日) 12:11 :https://ja.wikipedia.org
【以下wikipediaの出典】
・MANTANWEB「ONE PIECE FILM GOLD:33の国と地域で公開決定 チョッパーも「すげー!」」 : https://mantan-web.jp/article/20160723dog00m200001000c.html
・2016年(平成28年) 興行収入10億円以上番組 (PDF)”. 日本映画製作者連盟. 2017年1月30日閲覧。
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