ミーティア/アリス(きつねのよめいり)
- マイオナ管理人
- 2020年8月1日
- 読了時間: 7分
更新日:2020年8月30日

左がミーティア、 右がアリス。
出典:「きつねのよめいり」(髙木聡)ライバルKC6巻より
マイナー度 星4 ☆☆☆☆★
01キャラクター名
ミーティア(右)/アリス(左)
02登場作品・作者
漫画・きつねのよめいり
作者・髙木 聡
03登場シーン
漫画第32話(ライバルKC第6巻収録)
04外見・特徴
ミーティア
・髪型はポニーテール(モノクロのため色不明。)
・リストバンド・サポータ・迷彩柄のスポブラのようなリングコスチュームを着用。
・太眉でやや筋肉質。他キャラに比べやや高身長(?)に見える。
・フランケンシュタイナーやムーンサルトプレスなどの飛び技を得意とするなど、高い身体能力をもつ。プロレス経験が豊富なようで相手の技を受けてやると挑発するも、やはりやばいと察知し避けるなど、意外と普通の感性を持ってる。
・アリスのタッグパートナーであるが、彼女が卑劣な手段をとっていたことに関しては、知らなかったと思われる描写がある。
・年齢は特に明かされていないが、主人公周りの年齢からおそらく高校生くらいと思われる。
アリス
・髪型はリボンで結ったツーサイドアップ(モノクロのため色不明。)
・パフスリーブのトップスにフリルの付いたパンツ。グローブを付けており、全体的にハートをポイントしたリングコスチュームを着用している。
・お姫様系・ぶりっ子系のかなりかわいらしい外見をしているが、グローブ着用、ラリアットを十八番にするなど、以外にもパワータイプのストライカーと思われる。
・かなりの腹黒キャラ。なんと、八百長試合で勝つことが確定してるのも関わらず、相手に細工したおにぎりを匿名で差し入れ、腹を壊させる卑劣な手段を使い。また、リング下に凶器のフォークを仕込むなど、勝つためには手段を選ばない。
・決して実力が低いわけではなく、ラリアットで怪力キャラの花音ダウンさせた。
・こちらもおそらく高校生くらいと思われる。
05概要
作品について
「きつねのよめいり」は髙木聡によって書かれたラブコメディー漫画。講談社発行の月刊少年ライバルにて2008.05号~2011.08号で連載された。作者の「聡」は一見「さとし」と読みそうだが、ルビは「さと」。単行本表紙に「TAKAGI SATO」とあることに気がつくのは管理人くらいしかいるまい。そもそも知られているのかこの漫画‥‥?
登場まで
道を歩けば鳥のフンが落ちてくる。自動販売機で何かを買ってもお釣りは出ないし、買ったものとは違うものが出てくる。そんな不幸体質の主人公「葉山桜介」は高校生活が始まろうという日に、通学路で偶然倒れていたお稲荷様を見つける。厄払いにとキレイに直してあげるが、その時偶然にもキツネとの婚姻の儀を行っていた。結果、白ギツネのお姫様「京香」が桜介のもとに嫁ぎにきた。そのキツネの京香が嫁ぎにきたことで、桜介は様々なドタバタに巻き込まれることとなる。
ヒロインがキツネであれば、そのライバルはタヌキ。桜介と京香が出会って少し立った頃、いたずら勝負のライバル、タヌキの「花音」が二人の元へやってきた。
タヌキの花音はとにかく負けず嫌い。ことあるごとに京香を貶めようと画策し、二人の住む家の近くの橋の下で暮らしはじめ、ついには同じ学校にまで通い出しはじめた。しかし、学科校へ入学早々、目立ちたがりの花音は近所の暴走族に目をつけられ、家族(タヌキ)と住む橋の下のボロ家を襲撃されてしまった。人質(タヌキ)を取られ身動きの取れない花音だったが、桜介・京香の助けを借り、その暴走族と総長を返り討ちにした。
さて、それからだいぶ立ったあとのこと。その元レディースの総長が花音のもとにやってくる。
かつて返り討ちにした暴走族の元総長、何しにきたかと思えば、なんと彼女は今、女子プロレスをやっているという。そして今度出場するタッグマッチのパートナー、覆面レスラーの「タヌキーヌ」の中の人がケガで出れなくなってしまったので、代わりに出場してほしいと頼まれる。相手が最強タッグと聞き、自信家の花音は「いや、最強なのは自分や!」と承諾。
その相手となる「最強タッグ」こそミーティアとアリスであった‥‥。
要するに一話限りのヒール役ゲストキャラ。
活躍
ENS女子プロレスという数々の強者スターが揃う団体、その中でもベテランの最強タッグとして紹介される「ミーティア」と「アリス」。意気揚々とリングへ登場した花音と元総長だったが、それをかきせすほどの大歓声とともに彼女らは入場する。特に「アリス」の人気は凄まじく、隣に「ミーティア」がいるにも関わらず歓声は「アーリース!アーリース!」の一色。
試合開始直前、元総長が突然腹を壊しトイレへ直行。なんと「アリス」が試合前に何かしらの細工をしたおにぎりを用意し、それを食べてしまったのだ。策謀に気がついた花音は許せないと1vs2で試合を続行。まず、華奢なアリスに負けるかけないと攻撃を仕掛ける。しかし、ここでアリスはラリアット、逆エビ固めで以外にも実力派であることを見せつけ、本性とドS顔をみせた。

登場時とは打って変わって悪魔のような表情を見せるアリス。何かを仕込んだおにぎりを食べさせ、見た目とは裏腹のストライカーと黒い本性を表した。
出典:「きつねのよめいり」(髙木聡)ライバルKC6巻より
自力でアリスの技から脱した花音。しかし、アリスはタッチでミーティアに交代。ミーティアはフランケンシュタイナー、ムーンサルト・プレスと得意な飛び技を花音に食らわせ、花音にそんなものかと挑発をした。
なお、彼女のフランケンシュタイナーは特別で、通常は両足で引っ掛けた相手を投げ飛ばすのだが、ミーティアは膝で抱えたままプレスしている。はっきり言って膝をぶっ壊しそうだ。‥‥まさか、そのためのサポーターなのか!?

アリスト交代したミーティアはリングに上って早々、大技「フランケンシュタイナー」を仕掛ける。飛び技を得意とする彼女にはお手の物。しかし、ご覧の通り投げずにプレス。膝を壊しそうだ。
出典「きつねのよめいり」(髙木聡)ライバルKC6巻より
そして…
以上。彼女らの攻勢はここで終わる。その後、ついにキレた花音にミーティアは対応できず、流れキックを顔面に食らったアリスは凶器のフォーク攻撃を仕掛けようとするも、腹を壊した元総長の代わりにキツネの京香が参戦。タヌキとキツネのWドロップキックが二人に炸裂。更にアリスは続けて花音から頭突き、ジャイアントスイング、ジャーマン・スープレックスを受け、マットに沈み試合は終了した。
余談
作者・髙木聡の作品は「きつねのよめいり」以降公表されておらず、おそらく当作品を最後に漫画家業を続けていないかと思われる。連載されていた月刊少年ライバルも2014.7月号にて休刊。紹介しているキャラクターが登場した2010.10~2010.12の発行部数は約7万部(日本雑誌協会による)で、同サイトによると創刊当初が30万部の発行であったことから読者は激減した頃であり、当キャラクターたちのマイナー度を高めている。
総評 ~エロプロレス好きへの死角からの刺客~
女子プロレスをやらしい目線で表現する漫画作品は多数存在する。「レッする!アイドル」「天然格闘少女ちひろちゃん」「ねこねこパンチ」「世界でいちばん強くなりたい」、管理人は詳しくないが「爆骨少女ギリギリぷりん」など‥‥。そういうジャンルの需要も供給も確実にあるのだ。そういうエロ目線でのプロレス作品が好きな方へ、まさかのマイナーラブコメからの女子プロレスラー。しかもタッグ。しかもかわいい。そういうのに出てくるレスラーって体外ゴリラなのに、彼女らは珍しく華奢な感じなのだ。身体能力が高く素直そうなミーティアと腹黒で罪悪難なしに抜けるアリス。その筋への紳士に対する、まさに「死角からの刺客」である。
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06マイナー度
星4 ☆☆☆☆★
マイナーキャラを扱うサイトにしてもマイナーすぎるかと思ったが、当管理人が一番最初に思い浮かんだキャラのため採用した。余談で説明したとおり、掲載誌の読者が少ない時期に登場したゲストキャラのため星5相当かと考えたが、今後、更にマイナーなキャラが出る可能性を加味し、星4とした。
参考
・ライバルKC「きつねのよめいり」(髙木聡) 全七巻
・月刊少年ライバル|ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 日本語版|最終更新 2020年7月3日 (金) 14:44 :https://ja.wikipedia.org
・一般社団法人 日本雑誌協会 : https://www.j-magazine.or.jp/
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