リリィ(C0DE:BREAKER)
- マイオナ管理人
- 2020年8月23日
- 読了時間: 13分
更新日:2020年8月30日

イケメン男子かヒロインばかりが表紙・裏表紙を飾る「C0DE:BREAKER」だが、単行本第六巻の裏表紙にはリリィが飾っている。二、三度しか出番はないが貴重なカラーで書かれた。余談ながら定価が今より安い‥‥。
出典:「C0DE:BREAKER」 作・上条明峰
講談社コミックスマガジン 第六巻より
マイナー度 星2 ☆☆★★★
01キャラクター名
リリィ
02登場作品・作者
漫画・C0DE:BREAKER
作者・上条明峰
03登場シーン
主に単行本五巻・六巻、および第十五巻以降
04外見・特徴
・金髪の両サイドお団子ヘア。その髪は黒いベルトで止められている。しかも、左側にはチェーンまでつけており、地味に奇抜だ。
・服は黒いミニスカチャイナのようなデザインだが、ボタンは中心で止められている。
・下半身はホットパンツ。トップスの存在により普段は裾に隠れて全体は見えない。丈も短いのでたまに見えるときはただのパンツに見える。ブーツまで黒なので、ホットパンツも黒の可能性が高い。
・以上のように格好は中国系のデザインをベースにしているのかもしれない。
・ブラジャーは黒。戦う時上着を脱ぐのでよく見られる。胸の下から半分もないサイズで、どう見ても覆いきれてない。
・「なんなんだい、あいつは」や「~だね」みたいなアタイ口調。ただし一人称は「リリィ」と自分のことは自分の名前で呼ぶミスマッチ。
・異能。要するに超能力を持っている。皮膚から代謝産物を分泌できる。そのため、、脱衣し抱きつくなど肌と肌を合わせることで攻撃する。液体だけでなく気体も分泌できるので、毒ガスを巻くようなことも可能。
・また、能力を応用して傷を隠したり、進化させてオゾンを生成したりもする。割と何でもありな気がする。
・異能を持っているという理由で過去に虐待を受けており、普段は隠しているが体中に傷跡やケロイド化した箇所がある。
・さらには「毒グモ」「ヘビ女」「トリカブト」とひどいあだ名をつけられた過去がある。
・この作品では珍しく容赦なくいたぶられる女キャラ
・仲間からも殴られる。しかも、罵られる。
・敵組織を裏切って味方につくも、はじめから信頼されておらずボコボコにされる。しかも、罵られる。
・結構ボロボロの姿になるのでリョナラーは嬉しいかもしれない。
05概要
作品について
「C0DE:BREAKER(コード:ブレイカー)」は上条明峰による漫画作品。週刊少年マガジンにて連載たされた。単行本全二十六巻。のちにアニメ化もされた。ちなみに「CODE」の「O(オー)」は「0(ゼロ)」で表記される。作者としては「O(オー)」でも間違いではないとのこと。
あらすじ
「目には目を歯には歯を、悪には悪を」がモットーの主人公・大神零は法では裁けない悪人を人知れず処理することを仕事にする『コード:ブレイカー』の一人であった。ある日その現場を偶然目撃してしまったヒロイン・桜小路桜。悪人とはいえ殺すことはないと主張する彼女は『コード:ブレイカー』とその組織に首を突っ込むことになる。
登場
リリィの初登場は単行本五巻に収録されている第三十五話の引き。空港にてどこかの国から来日したシーンでである。その際のセリフは「相変わらず 湿気臭い所だね この国は」。どうやら何度が日本には来たことがあり、世界中を回っているようである。このシーンにてセレブのようなサングラスを掛け、後ろには男二人を連れている。まるで偉いかのようだが、このサングラスは二度とかけないし、リリィは後ろの二人より圧倒的に弱い。
素顔を見せたのはその次の話、三十六話のラスト。主人公一行がファミレスにて新たに合流した仲間と会話している最中、主人公の後ろの席から話に割り込んでくる。イチゴのショートケーキを注文しており、ケーキには手を付けずいちごを手にとっている。多分、好きなものは最初に味わうタイプだ。
リリィは主人公が追う「捜シ者」と呼ばれる組織に雇われた人間と明かすと、主人公に胸ぐらを捕まれ服のボタンを弾き飛ばされる。手にとっていたイチゴも落とすため、結局一口も食べられずに終わった。
さて、ファミレスの店員や周りの客たちも実は全員リリィの部下で、それらに囲まれる主人公。しかし、当然のようにそんな雑魚たちは蹴散らされる。主人公の炎によってスプリンクラーが作動し、ビショビショになったリリィ、服のボタンが外れているので胸元はあらわになったままだ。主人公の強さが気に入ったリリィはそのあらわになった胸元を擦り付けながら、自分の仲間にならないかと誘う。しかし、悪党に容赦のない主人公は、躊躇なくリリィを燃やした。寸前で脱衣したので燃えたのは服だけだったが、情報を持ってる相手にすることとは思えない。
上半身が下着だけになったリリィは主人公を蹴り飛ばし、ファミレスのガラスをぶち割り逃走。さらにはファミレスに仕込んでいた爆弾により、店を主人公ごと爆破した。
第一回戦
ファミレスを爆破し、街中を歩くリリィ。その格好は上半身黒のブラジャー、下半身ホットパンツを言う露出の激しい格好で、通行人にもガン見される が気にせず悠々とあるく。しかし、炎によって爆炎は効かなかった主人公にあっさり後ろから首根っこを捕まれおさられる。なお、リリィはまだびしょ濡れの状態。
主人公に「捜シ者」の情報を吐けと首に力を加えられながら脅迫されるが、リリィは自身の異能によって主人公を麻痺させる。皮膚から毒を出せるという自分の能力を説明するリリィは、体からとろりとローションのように毒を分泌する。
やがて、後からやってきた主人公の仲間・遊騎と戦闘に入る。超高速で動く遊騎をリリィは追うことができない。喋っている間に大ゴマで後ろに回り込まれるリリィ。ここで下からのアングルの彼女の体を堪能できる。黒いブラジャーは胸の下から三分の一くらいの丈しかなく、乳首が見えないのはおかしい。
それからも、遊騎の動きを追えないリリイ。だが、皮膚に毒を分泌しているので触れなければ倒せないと余裕で遊騎を煽る。両手を大きく広げ、ハグを誘うようなポーズ。しかも、肌は毒液でローションのようにトロトロ状態だ。毒じゃなければ抱きつきたくもなる。そんなリリィを遊騎は音波による衝撃波でふっとばし、ガラスの壁に叩きつけた。容赦ない‥‥。案外ダメージの無いリリィは本気を出そうとするも、後ろから仲間に手刀を受け気絶。そのまま肩に担がれて連れて行かれた。

自身の能力を説明するリリィ。肌から毒物を分泌し、濡らした肌はローションのようで艶めかしい。だってこれ下着の下もグショグショなんだよね‥?この状態で抱きつくなどの攻撃をしてくるのだが、誘惑に負けそうな、恐ろしいような。なお、恐ろしいとを口にすればおそらく彼女の心は傷つくだろう(後述)
出典:「C0DE:BREAKER」 作・上条明峰
講談社コミックスマガジン 第五巻より
第二回戦
とある研究所を占拠した「捜シ者」たち。そのへ来た主人公たちを邪魔するためにリリィは待ち構えていた。待っている間リリィは研究員達を抱きしめ毒をうつし、体を硬直させて遊んでいた。そこに、前回敗北した遊騎がやってきて、再戦することとなる。
硬直させた研究員達を見せつけながらお前もこうしてやると言うリリィ。またもやハグを誘うようなポーズで待ち構える。 実際、ハグをして攻撃もするので意味がないポーズではない。そうしてリリィは悠長に喋っているところを、おでこにシールをはられておちょくらせる。相変わらず遊騎の音速の動きには反応できない。しかし、今回戦うのは研究所の密室。液体だけでなく気体の毒もだせる彼女は予め部屋を毒で充満させていた。前回のような超音波や音速移動するも遊騎は毒により三半規管が狂って攻撃が当てられない。リリィはそんな遊騎を後ろから抱きしめ、攻撃し始めた。
少し経過し、相変わらず毒でうまく動けない遊騎だが、案外無事。じわじわ攻撃してるとはいえ、いくらなんでもダメージが少ない。ここで遊騎はどうしてリリィがひどいことをするのか問う。彼女は上着を脱ぎ、体中の傷を見せながら答えた。
リリィは毒を分泌するという異能のせいで、過去かなりひどい目にあったという。化け物と迫害され親にさえ傷つけられた。さらにはひどいあだ名を付けられ、漂白剤を頭からかけられたこともあるという。そうした経験からリリィは人間を恨むようになっていた。
それに対し、遊騎は自分もひどいあだ名を付けられたけどその分優しくなれたと主張する。「過去悪口言われただけの、音速で動けて頭脳明晰で敵なし。しかも、その周りの人間もまた異能である」遊騎が、「頭から漂白剤かけられるほどの過去を持つ」リリィに言っても全然説得力が無い。そんな安い説教をかまされたリリィは音速でめちゃくちゃに動いた遊騎にふっとばされて敗北した。所詮はイケメンが活躍する漫画じゃけぇ‥‥。

リリィは異能ゆえに迫害を受けてきた。避けられ無視されてきただけでなく、幼少の頃より石を投げられ、大きくなっても棒のようなもので叩かれている。更には漂白剤をぶっかけられる。その傷はいまだ全身に残っていることがわかる。こんな悲惨な目にあった彼女が、登場時はセクシー描写をし、艶めかしい装いをしていたと思うと涙ぐましいものがある。さて、こんな彼女に主人公の仲間が言った主張が「自分もひどいあだ名つけられたけど、その分優しくなれた」である。そりゃ納得せんわ‥‥。【外見・特徴】の欄に記載したが、引用部分からブラジャーの面積が足りていないのもわかるだろう。とても今そういう目では見れないが。
出典:「C0DE:BREAKER」 作・上条明峰
講談社コミックスマガジン 第六巻より
敗北後、仲間からの追い打ち。
敗北したリリィ。やはりそんな安い説教では感化されなかったようで、壁のレバーを引き、硬直して動けない研究員達を床の下へダストシュートする。そんなことをしたリリィはキレたヒロイン・桜に殴られそうになる。 しかし、それよりも素早い遊騎にネック・ハンギングされ殺されそうになる。 お前さっきの安い説教はどうした。それは流石にやりすぎだと桜がとめる。情緒不安定かこいつら。
そんなこんなした後、次のバトルが始まるのだが、その戦闘中に仲間にボコられることになる。
皮膚の表面を自在に変化させる能力者・仙道。戦闘中、さっきのネック・ハンギングで流石に起き上がれなくなったリリィは仙道に助けを求める。が、「汚い手で 触れるな この虫ケラが」と腕を踏みつけられる。しかも信頼していたボスに「毒女」と呼ばれていたと知り、かつてのトラウマが蘇る。 さらには、処遇をどうするかも仙道に一任されているという。一般人にも同じ異能にも迫害されるリリィ。いくらなんでも不憫である‥‥。
せめてもの情けと、仙道に全力でとどめを刺されそうになるリリィ。しかし、それは桜が体をはってかばった。さっきは殴りかかろうとしたが、それでも「殺すことはない」という主張だけは譲らない桜。体を張った行動にはすこしだけ心を揺さぶられたようだった。
最終的にリリィは防護服を来た主人公組織のエージェントに連れて行かれる。観念したとはいえ、一応悪人。毒の能力者だからといってそれだけでいいのか‥‥。
再び登場
それからだいぶ経ち単行本十五巻にて再び登場する。あれからリリィは主人公組織・エデンの構成員として仮採用されていた。が、主人公の方がエデンと敵対したので敵として戦うことになる。リリィに対して主人公は「‥‥懲りない悪(クズ)‥‥」とつぶやき攻撃しようとする。いや、彼女の立場からすれば当然の流れなのだが。
組織に属したことによって異能をパワーアップさせたリリィ。毒だけでなくオゾンをだせるようになった。微妙すぎる強化であるが、炎を使う主人公にとっては致命的。戦っていることろが病院なので、引火させれば周りに被害が出てしまう。しかも、リリィの上司・王生シヲンはヒロイン・桜の母親を人質にとっているため自由に戦えない。リリィは主人公を一方的に追い詰める。
しかし、それは演技であった。自分をかばった桜のことだけは信じたリリィはスキを見せたシヲンに攻撃を仕掛け、桜の母親を救出する。シヲンに抱きつき、攻撃を受けつつも己の毒を分泌するリリィ。彼女は桜のため身を投げて戦った。が、初めからリリィは信頼されていなかったため予め対策を立てられており、シヲンは無傷。粛清を受ける事になる。そこに主人公が割り込む。「やっぱお前は悪(クズ)にもなりきれないやつだから」という理屈で主人公はリリィを助け、シヲンを倒した。ちょっと釈然としない。

成り行き上、エデン(かつて主人公が属していた組織)についたリリィ。しかし、その主人公はエデンと敵対したので戦うことになる。上着の中に手を突っ込むほどベッタリしているリリィだが、シヲンは彼女のことを全く信頼していなかった。この後、この男に殺されかける。
出典:「C0DE:BREAKER」 作・上条明峰
講談社コミックスマガジン 第十五巻より
その後、もう組織にもいられないのでリリィは仲間に加わる。様子としては主人公にゾッコン。どうやらリリィは自分のことをかばってくれる人を好きになるらしい。組織の情報を伝え、同行するリリィはその後‥‥いつの間にかいなくなる。正確には、まずガヤになり、次に妖精姿(異能は能力を使いすぎると別の姿になって充電状態になる)になって背景になり、場面転換したタイミングでいなくなった。
あとは最終決戦にて、異能全員が登場するシーンにいるくらいである。
総評 ~セクシーキャラと見せかせた超不憫キャラ~
当初は露出度が高くトロトロ体液がローションのように滴るエロ担当キャラであった。しかし、話が進むにつれてあまりにも不憫になってくる。異能ゆえにひどい目に合ったという過去。それに対しやすい説教をかまされ、反省しないと首を絞めさらに追い詰められる。仲間に助けを求めれば、実は信頼されていなかったと知り、「毒女」と呼ばれトラウマを掘り返される。
次に所属した組織は主人公と敵対したため「悪(クズ)」と呼ばれるハメになる。その組織も、自分をかばったヒロインのため裏切るが、そもそも初めから信頼されていなかった。
話の都合でひたすらひどい目に合うリリィ。リョラー歓喜という見方もあるが、こうも不憫だと保護してあげたくもなる。体を張って助けてくれた人を好きになるらしいリリィ。保護欲と背徳さ、そんな感情を引き立たせる魅力的な子なのだ。
<広告スペース>
06マイナー度
星2 ☆☆★★★
同作品に登場する「高津あおば」の記事でも書いたが、この漫画は基本イケメン男子が活躍する漫画で基本は女性ファンの層が厚そうである。とはいえ、少年マガジンに連載された中二バトル物だ。男子人気も少なく無いだろう。そのため、当サイトでは男女の割合の人気差は無視してマイナー度を考えていきたい。
まず、リリィの初登場はヴィラン役としてかなり目立っていた。初登場ではエピソードの引きに大コマで登場し、次の話からは大胆なサービス描写の連続。また、異能バトル者ではお馴染みの「異能を持つがゆえの悲惨な過去を持つキャラ」という立ち位置。しかも、彼女が受けた被害は作品内のつらい過去を持つキャラたちの中でもトップレベルである。さらには異能の味方からもひどい目に合わされるという二重苦。リョナラーも歓喜せざるを得ない。
第二の登場でも、セクシー描写から始まり、その後リョナられる。次のエピーソードからは包帯姿と特殊性癖持ちには優しい。美男が活躍する漫画でこういうのはなかなかインパクトが有るのではないだろうか。服装もチャイナ系で唯一無二だし。
登場するときはしっかり目立ち、そうではないシーンでは空気とメリハリのついたキャラ。メジャー誌での作品ということも含め、マイナー度星2とした。
参考
・講談社コミックスマガジン「C0DE:BREAKER」(上条明峰) 全二十六巻
・CØDE:BREAKER|ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 日本語版|最終更新 2020年5月30日 (土) 09:14 :https://ja.wikipedia.org
・アニメ「C0DE:BREAKER」公式サイト : http://www.code-breaker.jp/
Comments