椿(エイトドッグス 忍法八犬伝)
- マイオナ管理人
- 2020年8月4日
- 読了時間: 9分
更新日:2020年8月30日

遊女として変装した椿。まさかの本名で潜入する。こんな清楚そうな自己紹介をするが、その実超淫乱な技を使う。
出典「エイトドッグス 忍法八犬伝」
(原作・山田風太郎、漫画・山口譲司)
SPコミックス第2巻より
マイナー度 星3 ☆☆☆★★
01キャラクター名
椿
02登場作品・作者
漫画・エイトドッグス 忍法八犬伝
原作・山田風太郎、漫画・山口譲司
03登場シーン
第1巻より全編に渡り
04外見・特徴
・本作で登場する伊賀忍者メイン8人のくノ一のうち1人。
・髪型は黒のロングヘアで、前髪パッツン。丸い瞳で大和女子といった風貌である、
・初登場時は遊女の格好…と見せかけてほぼ全裸。その後すぐのシーンで1枚羽織るが即全裸。
・プロローグ後からやっとまともに服を着る。街中では着物姿。くノ一として活動するときはノースリーブでミニの忍者装束。二の腕まである長手袋にニーソックスのようなものを着用。匕首を持つが使ってる場面はない。(戦闘シーンでも素手で特に何もしていない。)
・序盤からあまり戦闘が得意ではないようにみられる。まずプロローグの逃走シーンの時点で、敵に背を向けたことを仲間にツッコまれピンチになる。何度か戦闘を行うも特に目立った活躍はない。
・得意技は「くノ一忍法天女貝」。凄まじい膣の力で男根を締め上げ悶絶させる技。椿は男を虜にすることにかけては仲間内でも1,2を争う実力である。つまり、めちゃくちゃセックスが強い。
・己の女体を駆使して、秘密を持っていそうな男と得意のセックスをし、得意の「天女貝」で口を割らせようとする…がチンポに勝てず敗北。一方的にイかされ続けた。(チンポには勝てなかったよ‥)
・いわゆるバトルファック物の女性敗北としてみればいい物件である。
05概要
作品について
本作は『魔界転生』などで知られる小説家、山田風太郎が手掛けた小説群「忍法帖シリーズ」の一作「忍法八犬伝」を原作としている。この忍法帖シリーズの他作品としては「甲賀忍法帖」の漫画化「バジリスク~甲賀忍法帖~」が有名だろう。
このエイトドックス、筆者のようにバジリスクを読んだ後に読むと、「ほぼ同じ内容じゃん」と言いたくなる。超人剣客や超人忍者が揃い、何らかの理由で敵対、超人たちの戦いが1つずつ描写され、最終的に全滅するという大筋。調べたところ忍法帖シリーズはそういうパターンが多いらしい。たしかに時代物とはそういうものである。
今ではポピュラーな超能力的な忍法や、各陣営の強者が勝負する様子を描く手法は、この忍法帖シリーズから広まったらしく、山田風太郎が現代の日本ライトノベル、バトル物の祖と評価されている。その功績から2010年KADOKAWAによって「山田風太郎賞」が設立された。この賞はアニメ化もした「Another」や「悪の教典」などが受賞している。
この「忍法八犬伝」が、漫画家・山口譲司によりコミカライズされ、「コミック乱ツインズ」にて連載された。山口譲司は主にエロコメディーを手掛けるベテラン漫画家であり、原作「忍法帖シリーズ」の特徴の1つがエロい忍法。加えて「忍法八犬伝」の片方の勢力はくノ一軍団なので、その能力が遺憾なく発揮されている。
あらすじ
「忍法八犬伝」というタイトルの通り、「南総里見八犬伝」を元にした作品である。里見八犬伝に登場する安房の里見家の秘宝「8つの数珠の玉」がある日、8人の伊賀のくノ一率いる忍者たちに盗まれた。八犬士の子孫たちがそれを取り返すべく追うが失敗。数珠の玉は奪われ、くノ一達を逃してしまう。その責任を取り、八犬士全員が切腹をする。
八犬士が全員いなくなってどうすんの!?と当然のごとく作中でもツッこまれるも、実はその八犬士にはそれぞれ息子がいて、彼らに「8つの玉」を取り戻すよう連絡したという。こうして「八人のくノ一 + 忍者軍団 vs 八犬士の子孫」の玉取り合戦が始まった。
椿の活躍まで
戦いが始まり八犬士の子孫たちは一人一人命を落としながらも、くノ一達から着実に玉を取り返す。八犬士が化け物揃いなのもあるが、このくノ一忍者軍団がそんなに強くないのだ。八犬士たちはそれぞれ超能力じみた忍法を見せるのだが、忍者たちにはそういうものが少なく、ほとんど匕首やクナイで戦う。まぁ、数の差があるのでそれくらいでバランスがいいのかもしれない。
そんな、化け物じみた八犬士とどうにか戦うくノ一とモブ忍者たちなのだが…この椿、八犬士との戦いの中で何かする様子を全く見せない。会話する仲間の仲間の後ろに立ってたり、攻撃を避けたりするばかりだ。戦中にはいるし、どこかしらのコマにちょくちょくいるのだが、やはり切りかかったりクナイを投げたりするような描写が一切ない。他の仲間が戦っているなか、匕首を持っているのに抜刀すらしないのだ。見た目も普通な感じなのでマジで目立たない。
そんな彼女はの出番は、中盤にやっと回ってくる。物語中盤に里見家の姫が遊女として西田屋という遊郭に潜んでいるのではと当たりをつけたくノ一達。中でも怪しい女衒(遊女を売買する仲介人)の男を探るため、くノ一のリーダーは、西田屋に椿ともう一人のくノ一に潜り込むよう命じた。ここでやっと彼女の出番が始まる。
椿の房中術
第9話冒頭。くノ一の房中術について語られる。「くノ一忍法天女貝」。それは和合の最中、男根を捕らえ締め上げ悶絶させる性技である。どうやら椿はこの天女貝が得意らしい。遊郭に忍び込み、目当ての女衒の男に接触したくノ一2人。「私の天女貝で軽くあしらって口を割らせてみようか」と笑みを浮かべる椿なのだが、その男の超ご立派なイチモツを見て、生娘のごとく顔を赤らめる。この時点で負けフラグが立っている。
遊女として潜入した2人は、男に試すという口実でともに夜を過ごそうと誘われる。房中術を得意とする椿からすれば好都合。こうして男と椿の和合が始まった。男の上で体をくねらせる椿。その傍らでもう片方のくノ一は、「椿は男を虜にさせることにかけては我らの中でも1、2位を争う。たとえ甲賀忍でも抗えはせぬ」と壮大にフラグを立てる。椿は得意の天女貝を発動し、腰を激しく男の下半身にうちつけた。勝ちを確認した仲間のくノ一が、「あんまりやると口も聞けなくなるからそのへんにしておけ」と目を向けると…逆に男に悶絶させられていた椿の姿があった。

エピソード冒頭「天女貝」の使い手として大きく描写される椿。見事なフラグを立てる。
出典「エイトドッグス 忍法八犬伝」
(原作・山田風太郎、漫画・山口譲司)
SPコミックス第2巻より
チンポには勝てなかったよ‥
男のイチモツは握りこぶしかと思わせるほど大きく、また、女衒なだけあり子宮から脳天へと突き抜けるほどの快感を味合わせるテクニックを持っていた。加えて実は八犬士だった男の忍法「蔭武者」は、イチモツの薄皮が膣内で動き続けるというものであり、それによって椿は抜いた後も肉バイブでイかされっぱなし状態にされてしまった。

チンポには勝てず、イキ続けるハメになる。
出典「エイトドッグス 忍法八犬伝」
(原作・山田風太郎、漫画・山口譲司)
SPコミックス第2巻より
男の忍術でイかされるならばまだしも、まず単純にチンポでイかされており、そのあと追い打ちの「蔭武者」でイきっぱなしにされている。まさかの和合で完全敗北である。あれだけ得意そうにしていた天女貝がまるで通用した様子がなく、男のテクニックの餌食にされただけであった。バトルファックとしては悪くない。
この後、男はもう1人のくノ一も餌食にすべく和合し始めるのだが、その間も椿は肉バイブでイきっぱなし。男ともう1人のくノ一が相打ちになるが、朝になっても椿はイきっぱなし。その後、椿は呆けたようすで仲間の元へゆくのだが、そこでも突然絶頂。あさましいと仲間に介錯された‥‥
総評~やーい、お前のまんまん、チンポ漬けー!~
セックス強者という大げさな紹介からのチン負けという見事なフラグ回収の構成。しかもこれ、仲間のくノ一がチンコの男と戦う前フリでしか無い。くノ一仲間の中でも一位二位を争うその女性器が、男性器漬けにされるという敗北の仕方も見事だろう。
椿自身の描写としても、イかせる顔とイかされる顔の両方が描かれるのも素晴らしい。割合は9:1でイかされるほうだが。
「エイトドッグス」内にて、単純な全裸や性的シーンは存在している。しかし、シチュエーションもあいまったエロスがあるのは椿の敗北くらいでは無いであろうか。作品内ではさほど重要ではないことも含めて、よきキャラであろう。
06マイナー度
マイナー度 3 ☆☆☆★★
超有名小説家原作のベテラン漫画家のコンビ作。そして掲載誌が主に歴史・時代劇を連載する「コミック乱ツインズ」。時代物が好きであれば、作品を目にする機会はあるだろう。このエイトドッグスにおける直接の性描写があるのはこの一戦のみなのでインパクトも十分。椿は読んでさえいればわかるキャラクターのはずだ。なので、マイナー度を評価するにあたって問題となるのは、「どれくらい読まれているのか」である。掲載された月刊誌「コミック乱ツインズ」の当時の出版部数は約12万部(日本雑誌協会より、掲載時の2016.7~2016.9参照)。これ実は月刊誌の中では結構多く、同時期のウルトラジャンプが4.3万部、アフタヌーンが9万部ほどである。もちろん上には月刊マガジン48.5万部、コロコロコミック79万部があるのだが、これらが突出しているだけで標準偏差で考えれば上の部類である。
出版業界の業績低下が叫ばれている昨今、TVからは消えつつある時代ものを扱う漫画雑誌。読んでいる層は相当固定されていると考えられる。しかし、発行部数的にはそこそこ高い。マイナーではあるが読者数は多そうだ。これはかなりマイナー度の判断に迷った。まず、少なくともほぼメジャーキャラの星1や星2ではない。一定層に知られているだろうということで、マイナー度最大の星5でもないだろう。
そこで、過去の記事を振り返って考えることにした。過去、星3にしたキャラクターは「マイナー雑誌の主人公」、星4は「マイナー雑誌の1話限りのゲストキャラ」であった。これに当てはめて考えれば明白だ。椿は作品を読んでいる人ならば知っているはずのキャラクターであり、掲載されたのは一定層向けの雑誌…すなわちマイナー誌。「マイナー雑誌の主人公」側に該当する。よって、マイナー度は星3とした。
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参考
・SPコミックス「エイトドッグス 忍法八犬伝」(原作・山田風太郎、漫画・山口譲司) 全二巻
・忍法八犬伝|ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 日本語版|最終更新 2020年7月22日 (水) 14:54 :https://ja.wikipedia.org
・山田風太郎|ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 日本語版|最終更新 2020年7月6日 (月) 23:47 :https://ja.wikipedia.org
・山口譲司|ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 日本語版|最終更新 2020年8月18日 (火) 15:00 :https://ja.wikipedia.org
・一般社団法人 日本雑誌協会 : https://www.j-magazine.or.jp/
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