蛭子菜々(ギャンブルフィッシュ)
- マイオナ管理人
- 2021年8月13日
- 読了時間: 8分

漫画『ギャンブルフィッシュ』(少年チャンピオンコミックス)第65話より
原作・青山広美、漫画・山根和俊
マイナー度 星2 ★★☆☆☆
01キャラクター名
蛭子菜々
02登場作品・作者
漫画『GAMBLE FISH(ギャンブルフィッシュ)』
原作・青山広美、漫画・山根和俊
主に第4巻~第8巻。その後も登場。
03外見・特徴
・黒髪のロングヘア。大きなリボンのついたカチューシャをつけている。
・服装は主にフリルのロリータファッション。ミニ丈のワンピースと、ニーハイソックスのセットが多い。学生服も着ていたが、すぐに退学になったのでそれっきり。
・中学1年生、14歳。のわりには発育が良い。
・職業は売春婦。名門・獅子堂学園に入学したのは、その売春を行うにあたって泊がつくからという理由。
・上記のことがバレて、阿鼻谷ゼミという監獄同然の部屋に送られていた。
・二つ名は「淫楽の毒婦」「ロリータ・コンピューター」
・5桁の数字の平方、平方根を即座に暗算することができる計算力の持ち主。
・手芸部の秋野という別人に変装し成り代わっていたときは、裁縫を披露してみせた。
・生まれつき「蛭子汁(フェロモン)」を自在にだせる体質で、男であれば嗅ぐだけで骨抜きになる。全開にすれば意識が薄れるほど。
・上記のように作品内でもとてつもないスキルの持ち主。だが、序盤の中ボスでしか無い。
・気に入った大男によく肩車をする。
04概要
作品について
『GAMBLE FISH』は原作・青山広美、漫画・山根和俊による漫画作品。週刊少年チャンピオンにて連載された。タイトルの通り、ギャンブルを主題としているが、コイントスや麻雀などオーソドックスなゲームから、ビリヤードやサバイバルゲームのようなスポーツ、そして完全オリジナルのゲームなど様々なものを勝負として扱う。
主人公・白鷺杜夢は生粋のギャンブラー。お金持ちばかりが集まる獅子堂学院に入学し、「100円を倍々ゲームのギャンブルで100億円にする」と宣言する。掛け金がどんどん膨れ上がり、更には杜夢の父の仇やなんやらが関わり始める。
登場
蛭子菜々も登場は第32話(単行本第4巻収録)。白鷺杜夢は学園内で次々勝利を重ね、獅子堂学園の寮監・阿鼻谷零侍に目をつけられる。そして、阿鼻谷が統率する問題児の集団「阿鼻谷ゼミ」の生徒との勝負を持ちかけられた。そうして「阿鼻谷ゼミ」から選ばれた宵鮫ヨシヲは、念には念を入れ、3vs3の「ダイス三番勝負」を考案する。こうすることで、仮に杜夢が勝ったとしても、他の2人で勝てばいいという算段だった。
急遽3人のメンバーが必要になった杜夢は、仲間を集めるためチラシを配ると、1-C・秋野めぐみという生徒が現れた。手芸部の彼女に何ができると聞くと、裁縫は円周率や平方を使うため、数字の扱いが得意という。言う通りその場で彼女は、5桁の数字の平方や平方根。さらには確率の計算まで一瞬で暗算してしまう。杜夢は彼女は使えると判断し、掛け金の3分の1(300万円)を条件で雇った。

秋野めぐみという生徒に変装して、主人公らのチームに潜入した蛭子菜々。「裁縫で使うから~」という理由で、この後、平方・平方根・確率計算をスラスラやってしまう……
漫画『ギャンブルフィッシュ』(少年チャンピオンコミックス)第32話より
原作・青山広美、漫画・山根和俊
────しかし、いざ勝負の日。チーム白鷺のメンバーである手品師がが突如腹痛に襲われ出ていってしまう。何かと思うと、秋野めぐみが牛用の下剤を盛ったという。実は彼女の正体は「阿鼻谷ゼミ」のメンバー蛭子菜々。学園内には確かに秋野めぐみという存在したのだが、彼女を閉じ込めて成り代わっていたのだ。

計算力、変装力、上級国民を顧客に持つ娼婦という超盛り盛りっぷり。超人だらけのこの漫画でもトップクラスの能力者である。
漫画『ギャンブルフィッシュ』(少年チャンピオンコミックス)第34話より
原作・青山広美、漫画・山根和俊
活躍 その1
蛭子菜々の対戦相手は当初チーム白鷺から戦力外通告されたヒロイン。ゲームの題目は「素数ダイス」。5つのサイコロを振り、その数字を並べるか計算するかで素数を作るというもの。先に回答したほうが価値で、負けたり間違えたらペナルティ。そしてペネルティとは「着ているものを1枚脱ぐこと」。脱ぐものがなくなるかギブアップで敗北である。
「ロリータ・コンピュータ」の名の通り、蛭子菜々はこの難しいゲームをスイスイ勧めてしまう。一投目などは出目が決まる前に回答ボタンを押し、「1・2・3・5・6」を見て一瞬で「(6^2)*(5-3)+1=73」と回答した。そして、あっという間に相手を下着になるまで脱がしてしまう。残りがブラジャーとパンツとスカートだけになった主人公チームの女の子なのだが、ここで出目を並び替えて下1桁を1にするという作戦に出る。早い話があてずっぽうだ。当然当たるはずもなく、スカートを脱ぐのだが、ここでプレッシャーをかけようとした蛭子が失言をしてしまう。ほんの些細なことで、「判定後に審判に答えを聞いた」だけなのだが、それが原因で、いくら暗算が得意といえど6桁の素数となると即答は出来ないということがバレてしまった。(素数を求める公式は存在しないため、虱潰しに約数を求めるしか無い。)その当てずっぽう作戦がツキを呼び寄せた。なまじ計算力がある蛭子は直感に頼れず、相手のミスを待つばかり。しかし、不運なことに5連続で回答され、薄着のワンピースだった蛭子はあっという間にパンツ1枚にされてしまった。

当てずっぽう作戦で5連敗。リボンは取らないらしい。
漫画『ギャンブルフィッシュ』(少年チャンピオンコミックス)第36話より
原作・青山広美、漫画・山根和俊
追い詰められた蛭子だったが、次のダイスの目がまさかの「1・1・1・1・1」。このゲームには前の回答より大きな素数を回答しなければならない。そのため、この数字で出せる回答は「(11^11)=285311670611」の前か後ろに1をつけた数字でだけである。それに気づいた瞬間、蛭子は「……あッ!」となにかに気がついた様子を見せた。それを見た瞬間に主人公チームは回答。間違えたら2枚脱ぐという条件のもと、前述の2通りの回答の2点がけをすることにした。
しかし、回答は外れ。どちらも3で簡単に割り切れる数字だった。蛭子はそれに気が付き、わざとなにかに気づいたふりをし、ブラフをかましたのだった。こうして最後の最後に、自分を追い詰めた相手の観察力を逆手に取って勝利した。
活躍 その2
次の登場は「ビクトリーフラッグ編」。今回のゲームのルールを簡単に言うと、50キロメートル四方の雪山の中で行うチーム戦の追いかけっ子である。主人公チームは相手に捕まることなく、目的地に旗を立てるというゲームである。またもや杜夢はメンバー集めをすることになり、今度は7人が必要となった。
そこで、杜夢は前回の「ダイス三番勝負」の対戦した相手・花咲真世に持ちかけると、当人は入院中だったので、他の2人が参加することとなった。ちなみに、前回まで所属していた「阿鼻谷ゼミ」だが、学校そのものを退学になっていた。あそこはほぼ監獄だったので本院的にはラッキーであっただろう。
さて、唯一の花咲真世の頼みということで参加することとなった蛭子菜々。体力も知力も申し分なかったのだが、相手チームがフライングプラットフォーム(かつて実際に米国が開発していた、1人乗りの航空機。漫画の中ではその完成品がでてくる)で追いかけてきたため、簡単に追いつかれてしまう。そこで、ころんだ蛭子菜々は走るのに限界を感じ、「肉弾戦ならこっちのもんさっ!!」と上着を脱ぎ、迎え撃つことにした。雪山なので分厚いスノーウェア姿だったのだが、それを脱ぐと中はまさかの下着だった。
相手は米軍グリーンベレーの隊員レイノルズ。軍隊格闘術を習得した上、レスリングの全米大会優勝者というとんでもない経歴の持ち主。しかし、蛭子菜々の怪しげな香りを感じると脳がとろけ体が言うことを効かなくなり、膝蹴り、キャメルクラッチを食らう。その謎は蛭子菜々の体から放たれた「蛭子汁(フェロモン)」。政治家、社長、暴力団を対象に援助交際を重ねたスーパービッチの為せる技である。
レイノルズはどうにか力を振り絞って蛭子菜々にタックルをするが、密着したことでむしろ蛭子汁を濃密に食らう。蛭子菜々はレイノルズの頭を股の位置で両足で挟み込み、昇天させようとした。しかし、レイノルズはポケットから何かを取り出し、口を覆った。布程度では蛭子汁は防げないのだが、それでレイノルズは復活し、蛭子菜々は「マンハッタン・ボルケーノ(キン肉バスターもどき)」を受けてダウン、股関節を脱臼してしまった。レイノルズがポケットから取り出したのは、なんとお守りに持っていた妻のパンツ。愛する妻の香りによって立ち上がったそうだ……

フェロモンにより相手をしびれさせたが、妻のパンツをマスクにされて逆転を食らう。股関節を脱臼してリタイアした。
漫画『ギャンブルフィッシュ』(少年チャンピオンコミックス)第65話より
原作・青山広美、漫画・山根和俊
その後
「ビクトリーフラッグ」の試合終了後、蛭子菜々も無事退院したようで、その後タイのバンコクへ渡ったことがモノローグでわかる。地元マフィアと組んで新しいビジネスを始めると噂されている……(タイは風俗大国の一つらしい)。元々政治家やマフィアを相手にしていただけあって、地固めは済んでいるのだろう。
また、白鷺杜夢が最終決戦い挑む際、「阿鼻谷ゼミ」の学友宵鮫ヨシヲとともにその応援に駆けつける。同時に駆けつけていた「ビクトリーフラッグ」の対戦相手、グリーンベレーもそこにおり、蛭子は因縁のレイノルズの肩に仲良さそうに乗っかっていた。そして、最終決戦、白鷺杜夢の戦いぶりを見守るのだった。
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06マイナー度
星3 ★★★☆☆
『GAMBLE FISH』は週刊少年チャンピオンにて連載され、全19巻に及ぶ長期連載がされたヒット作である。ギャンブル漫画としても非常にエンターテイメントな名作で、同作者らが描く他作品も面白いものが多いのだが、メジャーかと聞かれれば正直なところYESとは答えづらい。マジシャンによるイカサマ麻雀を描いた『バード』などは麻雀がわからなくても読めるのだが、そもそもわからなければ連載されている『近代麻雀』を読まないだろう……。とはいえ、作品名を検索をかければいくらでも情報出るのはやはり人気があった証拠。特にVSレイノルズの回はちょっとギリギリだったので、感想ブログが目にできた。というわけで、なんとなく星2くらいにした。
参考
・『GAMBLE FISH』(原作・青山広美、漫画・山根和俊)、少年チャンピオンコミックス
・ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 日本語版 : https://ja.wikipedia.org』より
ギャンブルフィッシュ:最終更新 2021年7月5日 (月) 04:50
・Hiruko Nana Gamble Fish Wiki Fandom : https://gamblefish.fandom.com/wiki/Hiruko_Nana
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