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東洋子(レッする!アイドル)

  • 執筆者の写真: マイオナ管理人
    マイオナ管理人
  • 2020年8月9日
  • 読了時間: 8分

更新日:2020年8月30日


天才格闘少女としてのデビュー戦。表世界で敵なしの格闘家が裏格闘技界へ参戦というものすごいわかりやすいフラグを立てている。かなり際どい格好だがこれがリングコスチューム。これでプロレスやったら上半身があらわになりそうなものだが、実際にあわらになったのは下半身であった。(後述)

出典「レッする!アイドル」(武礼堂)

ヴァルキリーコミックス1巻より



マイナー度 星3 ☆☆☆★★

01キャラクター名 

 東 洋子

02登場作品・作者

 漫画・レッする!アイドル

 作者・武礼堂(はまむらとしきり×村正みかど)



03登場シーン

全編に渡り登場

04外見・特徴

 ・黒髪ショートカットでボーイッシュな風貌。
 ・リングコスチュームは下乳全開のピッチリしたトップスに、下腹が見えるようにカーブを描いたスパッツ。常時お腹周りが見えるというスポーティなエロスをかもし出している。
 ・戦闘スタイルはストライカーのようで、特殊ルールの場合を除き。指ぬきグローブを着用。また、手首にはテーピングをしている。
 ・アマレス世界大会2連覇。空手、柔道、総合格闘技を学び、これまで一度も負けたことがない超実力派新人。
 ・だが、作中1試合を除きすべての戦いに実質敗北している。早い話が噛ませ犬。
 ・物語後半は噛ませ犬にすらならない賑やかしにまで落ちる。
 ・殴られ、快楽を与えられ、結構な出血をする。作中でもトップレベルでリョナられた(ただし前半のみ)

05概要

作品について

「レッする!アイドル」は漫画家・村正みかど(後に本名の藤澤紀幸に改名)が設立した会社「武礼堂」によって連載された女子プロレス漫画である。連載されたのはリョナラー御用達の「コミックヴァルキリー」。
 金に困ったアイドル事務所の借金のカタに売りに出された人気女子高生アイドル、「天神真紀」は秋葉原の地下格闘集団「V・G(ヴァルハラ・ガーデン)」に買われ、女子プロレスに出場することとなる。女子プロレスとは言うもののさすがは地下闘技場。通常のプロレス技以外にも流血必至の反則技はもちろん、相手の性感帯を狙った数々のエロ技が使用される。また、互いの乳首にバイブをつけた状態で戦うエロマッチなども開催される。
 また、この世界には「リビドー」とよばれる特徴的な技が存在する。痛みを感じず、肉体に限界を超えたポテンシャルを発揮させる状態なのだが、その実態は性的快楽によって引き起こされる絶頂状態である。


登場まで

 東洋子の初登場は第一巻収録の四話。地下闘技場V.Gにて、主人公「天神」が二人の強敵と激戦を繰り広げた後、彼女が観戦する試合に出場する。相手は天神の初試合の相手、反則技で有名な「アンナ・"ヴァイパー"リッジウェイ」であった。


トラウマとなる初試合

 東洋子はアマレス世界大会2連覇の実力を誇る「脅威の実力派新人」として大歓声とともに入場。試合開始まもなく、アンナに対してマウントポジションを取り、3分間近く一方的な攻撃をし、格闘家としての実力を見せつける。しかし、アンナの反則技、マット下から取り出されたパイプ椅子を頭部に叩きつけられ、出血。一転攻勢してリョナられることになる。
 パイプ椅子により大量の出血をし、グロッキー状態になる東洋子。アンナは続けてどこから取り出したのか、チェーンによる反則技で彼女を更に痛めつける。立ち上がることもできず、出血し、嗚咽を漏らす洋子。しかし、本当の悪夢はここからであった。
 アンナはあろうことか、洋子のリングコスチュームのスパッツを脱がし始めた。試合会場には当然たくさんの観客が降り、試合状況はカメラに寄って放映されている(地下格闘技状なのに)。涙を浮かべやめてと泣き叫ぶ洋子。これには主人公も画面越しにそれ以上いけないと叫ぶが、無慈悲にもスパッツは脱がされ‥‥彼女の秘部が全世界に放映された。せめて秘部はと両手で股間を隠す洋子であったが、ガードがガラ空きになった首を絞められ失禁K.O。これ以上無いほどの無様な敗北を全世界に届けることとなった。天才格闘少女として築きあげてきたこれまでの経歴がすべて壊され、逆上した洋子は試合終了後、まさかのドスでアンナを本気で殺しにかかる。‥‥が刃先を掴み取られ、殴られて返り討ち。一日に二度も惨めな敗北を味合うこととなった。
 全世界に秘部をあらわにした洋子は、その後作品内でも「あの」東洋子として知られることとなる。

表では天才格闘少女としてのキャリアを誇る彼女。地下格闘技の初試合では秘部を実況付きで全国に放映され、ここが心に深い傷を追わせることになる。この後、首を絞められ失禁KO負け。当初の自信は完全に喪失し、ここからゲスな戦闘スタイルを使うように落ちるところまで落ちてゆく。

出典「レッする!アイドル」(武礼堂)

ヴァルキリーコミックス1巻より


その後

 見事、負け犬の勲章を手に入れた洋子。この試合の経験からか、洋子はまっとうな格闘技者から、汚い反則技を使う下衆な選手と成り下がるのだが、それでも負け続ける。
 まず、主人公の第二試合の対戦相手「デス・バニー」と試合をするのだが、「あれ以来、下衆な選手に成り下がった」と酷評され、その通り下衆な技を使って戦う。結果としては突然の乱入者とともに、二人がかりでデス・バニーをリンチし勝利したように見せているのだが、1対1では確実に負けていた。実質敗北である。
 次に、デビュー以来6連敗のV.G最弱の闘技者「小岩井りんご」戦。両者乳首にバイブを接着し、リングロープにぶつかるたび振動しておっぱいが感じるという、アホな試合をする。結果として判定勝ちするも、試合内容ではハイキックで実質敗北している。当然、洋子だけ汚い技を使った上での判定勝ち。

 たった1度だけまともに勝利する。相手はフリーのプロレスユニット「エロリズム」の一員、「パメラ」。前述したリビドーという、性感を感じるほど強くなる技の使い手である。彼女に対し洋子は彼女の股間をマネキンにこすりつけ、お望み通りイカせてあげた。一応の勝利も下衆な技であった。ちなみにこのパメラは、洋子以上に目立たずに負ける名有りのモブキャラ。しかも、話の流れ的は勝ちイベント。そんな状況でしか勝利できない女であった。

初黒星がこんな技。天才格闘家だった頃の彼女はもういない。

出典「レッする!アイドル」(武礼堂)

ヴァルキリーコミックス3巻より


その後

 バトルロワイヤル形式の試合にひっそりと出て、ひっそりと負ける。エピローグにて名無しの雑魚と乱闘するなど、大きな活躍は見せることはなかった。天才格闘少女が随分と落ちぶれたものである。

余談

 当作品の作者・武礼堂は「コミックヴァルキリー」のキャラクター達を登場された「レッする!アイドルDynamite2008」という同人誌を発表している。東洋子はこの中にも登場し、ゲスキャラとしてチェーンソーを持って登場するが瞬殺される。
 なお、この同人誌には当サイトでも人気な「御剣ハルカ」も登場している。


総評 ~人は人の変化を愛することができるのか~

 東洋子というキャラクターの活躍は、マンガ・アニメにはよくいる役回りだろう。天才として鳴り物入りで登場、敗北、落ちぶれる、ガヤになる。そんなキャラクターはごまんといる。東洋子もそんな典型的なキャラクターの一人だ。
 さて、東洋子の主なハイライトは3箇所だ。「天才として登場し無様な敗北をする(秘部を全国放映される)」「ゲスな負けキャラになる(その後の数試合)」「ゲスが板につき、ゲスな技で勝利する(パメラ戦)」列挙すると最初と最後では印象がだいぶ変わるキャラクターだとわかる。
 ではここで問いたい。彼女の魅力とはこれらのうち、どこにあるのだろう。
 初試合では、秘部を全国放映さてるという無様なシチュエーションにより、読者を大いに喜ばせたはずだ。管理人もここでぐっと掴まれた。最初の魅力として申し分ない。
 その後、続けて敗北する。この敗北にエロはない。むしろ、負け役なので大した活躍すら無い。さて、この時、我々は彼女を愛せているのだろうか。
 最後のパメラ戦。洋子はもはやエロい目に合わせる側である。初期とは逆の立ち位置だ。もしも、我々が当初の東洋子のように「エロい目に合わされる人」に注目するのであれば、好きになるのはむしろパメラのほうである。もう一度聞く。この時、我々は彼女を愛せているのだろうか。

 東洋子は我々に問いている。変化したキャラクターを、かつて愛した役回りが変わったとしても、そのキャラクターを今まで通り愛せるのか。人は人の変化したその先を同じように愛することができるのか。その答えは‥‥


 できないと思う。

 「あの頃のあいつは良かった」「仲間になって魅力がなくなった」なんて意見は創作にはよくある。だから、東洋子。全国に秘部を放映されて、プライドもキャリアも引き裂かれたときのお前は輝いていたぞ。そう言いたい。そう伝えた上で、やはりゲスな彼女も愛そうではないか。

06マイナー度


星3 ☆☆☆★★

 「御剣ハルカ」の記事でも扱った。リョナラー御用達の変態雑誌「コミックヴァルキリー」の初期に連載されていた作品。となると彼女と同じくらいのマイナー度星2の前後が妥当であろう。しかし、東洋子は序盤にて開脚という無様な様を見せるも、その後はほぼモブキャラとなり、お色気のシーンも他キャラに奪われることになる。常に誌面で主人公を貼っていた御剣ハルカよりはマイナーであろう。よって彼女よりマイナー度を上げ、星3とした。

 なお、この漫画の作者はこれ以外にも女性同士がレズレズするキャットファイト作品を執筆しているので、他の作品もおすすめしたい。




参考

・ヴァルキリーコミックス「レッする!アイドル」(武礼堂)全四巻

・村正みかど|ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 日本語版|最終更新 2020年7月2日 (木) 15:29 :https://ja.wikipedia.org

・「レッする!アイドルDynamite2008」(秋葉原地下格闘場 )DL販売版

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